外国人履歴書の見方|外国人雇用のための外国人求人マスター

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外国人採用の履歴書の読み方

日本人にとっては履歴書と言えばフォーマットが決まっていて、書く側も見る側もなじみ深いものですが、外国人から見ると、決まった書式を求められる日本式履歴書の記載は難しく感じることがあるようです。 履歴書は法令による定めがあるものではないので、採用する側が必要とあれば要求しますが、日本式を指定するのか、あるいは経歴や職歴が分かればどのような様式(レジュメ)でも良いのかを、あらかじめ求人の段階で明確にしておきましょう。

1.日本式履歴書と自由書式のレジュメとの違い

ご存知の通り、日本の履歴書はフォームがある程度決まっていて、学歴や職歴、なぜその会社を選んだかの動機や自己PRなどを書き込むだけになっています。これではその人の考えや適性などを読み取ることが困難であるため、最近は一斉採用を行う多くの企業で「エントリーシート」の提出を求めることが多くなっています。エントリーシートは企業によって形式も異なり、得意分野や自分の考えを中心に、さまざまな自己PRができるものになっています。 海外のレジュメの内容は、どちらかと言うとこのエントリーシートに近いものが多いようです。ただし形式は企業側が用意するわけではないので、より一層自由度が高くなります。

外国人を採用する際に、日本式の履歴書の提出を求めたほうが良いのか、あるいは母国語のものを求めたら良いのかは企業側が自由に判断できます。 日本語の履歴書がきちんと書けること自体を一つの評価項目にするという考え方もあるでしょうし、人となりを深く知りたかったり、日本語能力よりも母国語の能力によるアピールを知りたいといった場合であれば、自由書式のレジュメでも良いかもしれません。

2.自由書式ではここを見る

書式が自由という点で、その人の能力や特性がレジュメ自体に現れてきます。

  • ・文章が簡潔に書かれているか
  • ・箇条書きや項目による説明など、分かりやすい構成か
  • ・アピール項目が具体的か。やたらと何でもできると主張していないか
  • ・職歴は仕事内容が分かる具体的な記載があるか

このような点に留意して選考の参考にしてください。 特に欧米人などの場合、あれもできる、これもできる、様々な職歴を経験してきた、というアピールをする人が多い傾向にあります。これは有能な人であるという期待を持てる一方で、決まった専門領域がないのではないか、一つの職場で長続きしないのではないか、という可能性もあります。

3.ご注意!経歴詐称

外国人人材の活用が高まるにつれ、企業は優秀な人材の確保に力を入れます。
その際に注意が必要なのは経歴詐称です。日本ではまだ少ないものの、一部の国では経歴詐称や履歴書偽造、替え玉面接などをビジネスとする悪質な業者が横行しています。
特にアメリカでは、日本のような終身雇用的なシステムがもともとありませんし、企業側が個人の能力を見極めて採用し、働く人もやりがいや待遇を求めて転職する文化が普通にあります。
そのような社会においては大学や大学院でどのような専攻をしたのか、前職で何を専門にしていたのか等のアピールが必要となるため、卒業証明書を偽造したり、在籍記録を捏造したりするビジネスが横行する温床となっているのです。
まだ日本では少ないとは言え、これから日本がグローバルな人材マーケットに接していく中で、雇用側は経歴の真偽を見極める能力も必要になってくるかもしれません。