外国人留学生効果的な求人の作り方|外国人雇用のための外国人求人マスター

効果的な求人の作り方こちら

外国⼈留学⽣
求人採用のための 無料情報 サイト

効果的な求人票の書き方

外国人を採用するためには、ハローワークや紹介会社などに求人票を提出します。効果的な求人票は応募率を高め、優秀な人材を獲得する第一歩となりますので、ポイントを押さえておきましょう。

1.外国人材特有の注意点

まず法令で禁止されていることとして、人種・国籍による差別は行ってはならないとされています。何気なく使ってしまいそうな表現ですが「中国人スタッフ募集」のような言い方は、特定の国籍を優遇することになるので禁止です。
職務上、特定の国のスキルが必要である場合は「中国語の日常会話ができる方」「中国でのビジネスに精通している方」のように、国籍ではなく能力や経験として条件に加えるようにします。

2.留学生の新卒採用の注意点

これは在留資格に関わる話ですが、卒業する留学生を社員として採用する場合、まず在留資格を留学から就労へと変更する必要があります。その際にポイントとなるのが、就労ビザで認められている種類(職種)です。

一般に日本の大学を卒業した留学生に認められている就労ビザは、16種類ある職種のうち「技術」と「人文知識・国際業務」(略して技人国と言われます)です。
理系の学部を卒業していれば基本的には「技術」の在留資格は取得でき、就職できる職種としては機械設計、エンジニア、プログラマー、SEなどがあります。「人文知識・国際業務」は学部を問わず取得でき、職種としては通訳・翻訳、語学指導、営業職、貿易事務、アナリスト、広報宣伝、デザイン、商品企画などがあります。
求人票では、募集している職種がこれら「技人国」に相当する仕事内容であるか、判断できるようにします。

3.必須の条件と歓迎する条件、特に語学レベルは必須

日本人採用でも同じですが、必ず必要な条件・資格と、あればなお良い条件とを書きます。経験や専門領域については、来日前のものも含めてアピールしてもらった方が、優秀な人材の獲得につなげます。
また職種に関係なく日本語レベルは必ず書くようにします。「日常会話程度」や「ビジネスレベル」「ネイティブレベル」などの他にも、日本語能力試験のN1(幅広い場面で使われる日本語を理解できる)~N5(基本的な日本語をある程度理解することができる)のレベル表示で示すと、より客観的なレベルで指定することが可能です。

4.業務内容は日本人以上に明確に

正社員雇用で採用時の求人票に掲載すべき項目が、①業務内容、②契約期間、③試用期間、④終業時間・休憩時間・時間外労働・休日、⑤賃金、⑥加入保険、⑦募集者名称、であることは日本人と同じですが、外国人を意識した場合、特に①業務内容は意識が必要です。

日本人の場合は、漠然と職種が指定され、配属された後に細かい仕事の内容を知ることも少なくありません。しかし外国人の働き方というのは特定の仕事・職務が指定され、そのポストの「Job Description(職務分掌)」がはっきりしています。その職務以外は求められませんし、評価するボスも決まっているので、良くも悪くも職務を超えての仕事や、ボス以外から依頼された仕事は平気で断ります。
このような文化の違いを意識して、いざ就職したら何をするかがイメージできるような求人広告を目指したいものです。
逆にこれまで職務分掌があいまいなままだった場合、外国人採用を機に、担当業務を明文化するのも良いかもしれません。

5.募集背景を書くとよりイメージが伝わる

一般的な求人広告でも「新規店舗オープンにつき増員」とか「業績好調のため」などの言葉が見られますが、なぜこの求人募集をしているかの背景を明示し、そこから必要とされる人物像やスキルなどが読み取れれば、より理想的なマッチングが期待できます。「インドとのやりとりの拠点として神戸に新事務所を設立します」「タイへの進出を企画立案する部門を拡充します」など具体的なことが書かれていると、応募する人もイメージがしやすいでしょう。

【実際の求人票の良い例】この求人票はホームページ担当者の募集ですが、詳細の業務内容や出張の可能性、エリアまで記載しています。また条件として開発のためのスキルや経験年数、求める語学レベルなども記載しており、極力ミスマッチが出ない工夫がされています。