簡単な自己紹介や来日目的、志望動機などは、面接を受ける側もあらかじめ想定していますので、本人の能力を見極めるには不十分でしょう。
そのような質問以外に、以下のような質問をして評価につなげます。
(1)コミュニケーション能力を問う
Q.学生時代に打ち込んだことや、アルバイトなどの経験を教えてください。
Q.これまでの仕事で、職場の人とどのような関係でしたか。
Q.日本人とやりとりする中で、気を付けていることはありますか。
特に対人関係が重要な業務・職場であれば、人との関わりに苦手意識を持っていないか、日本人と苦痛なくコミュニケーションできるかは、本人のためにも、配属先のスタッフのためにも、あらかじめ把握しておいた方が良いでしょう。
(2)ストレスや逆境への対応力を問う
Q.これまでの日本での経験で大変だったことは何ですか。
Q.それをどのように乗り越えましたか。
Q.ストレス発散方法は何ですか。
Q.実生活やネット上でも良いので、話をする相手がいますか。
不慣れな外国で働くということは、大きな困難やストレスが伴うものです。それに対して実際にどう対応してきたのかを聞きます。また今後も仕事は楽しいことばかりではない中で、ストレスを発散できる手段や話し相手を持つことは、メンタルヘルスを維持するうえでも必要なことです。それを問います。
(3)職務経験を問う
Q.これまでにどのような仕事をしましたか。
Q.自分の仕事の経歴で、成功事例や失敗事例があれば教えてください。
Q.空白の期間は何をしていましたか。
Q.転職の理由は何ですか。
転職した人を採用する場合は、前歴の経験を聞くことで、より詳しい能力やスキルがわかります。またブランクが長い場合や、転職回数が多い場合などは、日本の組織で働くことに対して適性があるかを探りたいところです。
優れた外国人材を雇用することで、組織は戦力を高め、外国人材にとっても能力を発揮して生き生き働くことができます。そのためにも、ミスマッチのないように面接者は上手な採用面接を行いたいものです。